2025.12.14
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。 前回のブログでは、牛久市の住宅の屋根葺き替え工事において実施した棟瓦や板金部材などの隙間部分に対するコーキング処理の様子をお伝えいたしました。 今回は、一部の下屋根に対して行った棟瓦取り直し工程の既存棟部の解体と補強金具の取り…
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。
前回のブログでは、牛久市の住宅の一部下屋根に対して実施している棟瓦取り直し工事の既存棟部の解体と補強金具の取り付けの様子などをお伝えいたしました。
今回は、棟瓦の土台部構築や7寸丸瓦設置などの仕上げ工程について、その施工の様子をご紹介したいと思います。
今回、行っている棟瓦取り直しは、ガイドライン工法に基づいて行っています。
ちなみに、ガイドライン工法とは、屋根の耐震性や耐風性の向上を目的として作成された、「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に定められている施工方法のことです。
このガイドライン工法を用いて棟瓦取り直しを行うと、地震や台風に強く、雨漏りなどのトラブルが起こりにくい棟が出来上がります。
補強金具の取り付けが完了したら、芯材と漆喰材で棟の土台部分を構築していきます。
補強金具に棟瓦の下地となる芯材を取り付けた状況です。
芯材は、木材ではなく、樹脂製を使用しています。
樹脂製の芯材は、木材のように水に濡れて腐ることがなく、長期にわたって棟瓦をしっかりと固定しておけるので、劣化や自然災害によるトラブルを効果的に防止します。
さらに、芯材の周囲に漆喰材を塗り付けて土台部分を構築します。
漆喰材は、瓦を固定するとともに、棟内への雨水侵入を防ぐ重要な役割を担うので、耐久性や防水性に優れる高性能なタイプを使用しています。
出来上がった土台に7寸丸瓦を被せ、ステンレスビスで固定したら、取り直しの完了です。
以前のような、のし瓦を積み上げてつくる棟より迫力には欠けるものの、屋根を軽量化できるので、耐震性の向上には有利な屋根構造となっています。
なお、次回のブログでは、谷部の勝手瓦に対する銅線固定や工事後の清掃について、その様子をご紹介したいと思います。
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