2025.12.08
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。 前回のブログでは、牛久市の住宅の屋根葺き替え工事において実施した棟瓦の土台部構築の様子をお伝えいたしました。 今回は、構築した棟の土台部分に7寸丸瓦を設置していく工程について、その施工の様子をご紹介したいと思います。 屋根葺き…
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。
前回のブログでは、牛久市の住宅の屋根葺き替え工事において実施した大棟や隅棟への7寸丸瓦の設置の様子をお伝えいたしました。
今回は、風切丸の土台部分を構築していく工程について、その施工の様子をご紹介したいと思います。
今回、葺き替え工事で設置した棟は、ガイドライン工法に基づいて施工を行っています。
ガイドライン工法とは、屋根の耐震性、耐風性を向上させることを目的として定められた「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に基づく施工方法のことをいいます。
今回、このガイドライン工法を用いて棟部を構築したことで、地震や台風に強く、崩れ、脱落、そして雨漏りなどのトラブルが起こりにくい屋根となりました。
この後は、さらに風切丸を設置していきます。
ちなみに、風切丸とは、桟瓦と掛瓦との取り合い部に設けた丸瓦のことをいいます。
写真は、今回、葺き替え工事を行う前の屋根になります。
風切丸は、妻側からの風の影響で掛瓦が飛ばされるのを防ぐとともに、瓦屋根のつなぎ目を雨水の影響から保護する重要な役割を担っています。
なお、下り棟は、化粧棟であり、なくても問題はないので、今回の葺き替え工事では設置しません。
早速、風切丸の土台部分の構築から行っていきましょう。
まずは、風切丸の土台となる漆喰材を流し入れるための型枠をつくり、セットします。
そして、型枠内へ漆喰材を詰め込み、ヘラで押さえ付けるように成形します。
なお、今回、漆喰材に使用しているのは、一般的な漆喰に特殊成分を配合し、耐久性や防水性、密着性など、性能面を向上させた「モルロック」です。
「モルロック」を用いて風切丸を構築することで、これから長く、風の影響から屋根を守る効果が期待できるようになります。
型枠を取り外し、さらに側面をコテで整えて隙間を確実に塞ぎます。
風切丸の土台部分が出来上がりました。
この後は、丸瓦を被せ、風切丸を仕上げていきます。
なお、風切丸の仕上げ工程の様子は、次回のブログにて詳しくご紹介したいと思います。
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