
2025.04.18
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。 前回のブログでは、つくば市の物置建物にて実施した外部階段屋根の波板張り替えの様子をお伝えいたしました。 今回は、母家の下屋根に設置している谷板金と軒樋との連結部分の隙間補修について、その施工の様子をご紹介したいと思います。 谷…

今回の工事は、強風による倒木が屋根に直撃するという、大変な被害から始まりました。
「まさか自分の家がこんなことに…」「雨漏りしないだろうか…」と不安になりました。
火災保険が適用できるとなり決心して、インターネットを使い業者を検索しました。施工事例やブログを数多く発信している街の屋根やさんつくば稲敷店さんが出てきました。
工事中も気を使ってくださり、本当にありがとうございます。
鹿嶋市の皆様へ!街の屋根やさんつくば稲敷店です(^^)/
今回の施工事例は、鹿嶋市で発生した強風による倒木被害の記事になります。この記事では、今回の強風が瓦屋根にどのような影響を与えたのか、そして、その修復に火災保険をどのように活用できるのかを、分かりやすくご説明いたします。
▼工事ブログ
・鹿嶋市の賃貸住宅にて倒木による屋根の激しい損傷を確認した現場調査と応急処置の様子
・鹿嶋市で倒木により損傷した賃貸物件の屋根の葺き直し、瓦の一部取り外しや下地の状況など
・鹿嶋市の住宅にて裏山の木が倒れて穴があいた屋根の葺き直し、野地板の補修の様子
・鹿嶋市の倒木で屋根に穴があいた住宅の瓦屋根の補修、破れた防水シートの補修
・鹿嶋市の住宅で著しく損傷した屋根の葺き直し工事、瓦桟取り付けと瓦復旧の様子
・鹿嶋市の倒木で一部が損傷した屋根棟部をなんばん漆喰の塗り固めと成形により修復
この写真は、2024年の10月に撮影されたものです。今回の強風では、お客様のお宅の敷地内の木が根元から倒れてしまうという被害が発生しました。この倒木により、お客様の瓦屋根の一部が破損する事態となりました。屋根は、普段から雨風にさらされるため、今回の様な強風による倒木は、深刻な被害に繋がる可能性があります。
鹿嶋市での瓦の葺き替え工事では、安全かつ効率的な作業を行うために、まず、屋根の上に足場を設置します。この足場は、一般的な建築現場で見られるような大掛かりなものではなく、瓦屋根の作業に特化した、簡易的な構造を持つものです。具体的には、「足場カギ」と呼ばれる、瓦に引っ掛けるための専用の金具を使用し、この金具に木材を組み合わせて足場(作業場)を設けます。
足場カギは、和瓦、平板瓦、S型瓦など、瓦の種類ごとに最適な形状のものが用意されており、屋根の形状や作業内容に合わせて適切なものを選択します。これにより、足場が安定し、作業者の安全が確保されるだけでなく、効率的な作業にも繋がります。この足場は、作業者が安全に移動するための通路として機能するだけでなく、取り外した古い瓦を一時的に保管する場所や、新しい屋根材などの資材を配置する場所としても活用できる、非常に便利なものです。鹿嶋市での瓦の葺き替え工事をスムーズに進める上で、この足場の設置は不可欠な工程となります!
鹿嶋市の瓦屋根葺き替え現場では、瓦を取り外したところ、防水シートと野地板に大きな穴が確認されました。雨漏りリスクが高いため、損傷部分を撤去し、部分補修を行います。具体的には、防水シートをカットして野地板を露出させます。野地板によく見られる「バラ板」は通気性が高い反面、強度が低く、倒木などの圧力で破損しやすい傾向があります。
損傷したバラ板を丸ノコやバールで丁寧に取り除き、周辺の健全な野地板を傷つけないよう慎重に作業を進めます。これにより、屋根の防水機能を回復させ、長期的な耐久性を確保した上で、瓦を元に戻します。
小屋裏の清掃が終わったら、次は、先ほどバラ板を取り除いた部分に、新しく構造用合板(ラーチ合板)を被せて、下地にビスでしっかりと固定します。
構造用合板とは建物の構造上、特に重要な部分に使われる合板のことで、例えば、屋根の野地板や、建物の強度を保つ耐力壁など、強度をしっかり確保する必要がある部位で使われます。
今回の屋根修理では、この構造用合板を使うことで、屋根全体の強度を高め、より丈夫で長持ちする屋根にしていきます(^^)/
防水シートの設置状況です('◇')ゞ使用しているのは、田島ルーフィングの改質アスファルトルーフィング「PカラーEX+(プラス)」です。
改質アスファルトルーフィングは、一般的なアスファルトルーフィングに特殊なポリマーなどを配合し、防水性や耐久性を高めたものです。 防水シートは、「タッカー」というホッチキスのような道具で、専用の針を使って固定します。タッカー留めはシートに穴を開けるため、経年劣化により針穴から雨水が浸入する可能性がありますが、「PカラーEX+」は、釘穴シール性と針の締め付け力に優れており、雨水の浸入を効果的に防ぎます。
さらに、高品質な改質アスファルト層と合成繊維不織布の組み合わせにより、高い引き裂き強度を持ち、破れにくいのも特長です。
一言で言うと、強い防水シートです!!!
瓦桟の取り付け状況です!瓦桟とは、瓦がずり落ちるのを防ぐために、瓦を引っ掛けて固定する、屋根にとって非常に重要な部材です。この瓦桟を取り付ける作業は、屋根の安全性と耐久性を確保する上で、欠かせない工程となります。瓦桟が確実に固定されていないと、瓦がずれ落ち、雨漏りや落下事故の原因となる可能性もあります。今回の鹿嶋市の瓦葺き替え工事でも、この瓦桟の取り付け作業は、熟練した職人が、長年の経験と技術に基づき、一本一本丁寧に、そして確実に固定していきます。
これにより、強風や地震などの自然災害にも耐えられる、安全で安心な屋根が作られるのです(/・ω・)/
瓦桟の取り付けが完了したら、いよいよ瓦を一枚ずつ設置していきます。瓦材は、屋根の軒先側から順番に、棟に向かって丁寧に葺き上げていきます。今回の葺き直し箇所では、瓦を一枚一枚、釘でしっかりと固定する全数釘打ちという工法を採用しました。これにより、瓦がより強固に固定され、将来的なズレや落下のリスクを最小限に抑えます。
また、今回の工事では、倒木の影響で割れてしまった瓦材は、適切に処分し新しい瓦材と交換を行いました。
屋根の棟部は、もともと瓦ではなく、「なんばん仕上げ」という工法で施工されており、その一部が今回の倒木被害により崩れていました。棟部は、複数の屋根面が交わる部分であり、構造上、雨漏りが起こりやすい弱点となる可能性があります。そのため、今回の工事では、雨漏りのようなトラブルが発生しないよう、綿密な雨仕舞処理を行いながら施工を進めています。具体的には、瓦の復旧に際し、あらかじめ棟部になんばん漆喰を丁寧に塗り付け、瓦を安定して設置するための土台を形成するとともに、高さの調整を行っています。
この棟部に使用するなんばん漆喰は、瓦を固定する役割だけでなく、雨水の浸入を防止する役割も担っており、棟部の耐久性と防水性を高める上で、非常に重要な役割を果たします。
※本来であれば棟瓦は必要ですが、お客様のご意向を優先してこのように作業をさせて頂きました。
既存の棟は、「なんばん仕上げ」となっており、複数箇所にひび割れが生じ、雨水の浸入が懸念される状況でした。 瓦と棟との取り合い部など、隙間が見られる部分には、雨水の浸入を防止するため、コーキングを充填する作業を行いました。 また、倒木により崩れてしまった棟の部分には、新しくなんばん漆喰を塗り付けて修復を行っています。
屋根の棟部は、複数の屋根面が交わる場所であることから、特に雨漏りが起こりやすい箇所です。 そのため、今回の工事では、より確実に雨水を防ぐための対策を徹底して行っています。
棟全体をなんばん漆喰で丁寧に覆い、コテを使って綺麗に成形して仕上げます。 棟は、屋根の頂上に位置する部分であり、風の影響を非常に受けやすい箇所でもあるため、しっかりと塗り固め、強固に作っておくことが重要です。このなんばん漆喰は、雨水の浸入を防ぐだけでなく、瓦をしっかりと固定し、地震や台風による瓦のズレを防ぐ効果も発揮します。
これにより、今回の倒木による屋根の損傷を修復するための葺き直し工事は完了となります。
今回の工事で、倒木により被害を受けて箇所の補修は終わっていますが、他にも瓦が割れていた箇所がございました。瓦を取り外してみると、下地の防水シートが破れており、野地板が露出してしまっている状態です。瓦などの屋根材は「一次防水」、この防水シートが「二次防水」の役割を担っています。 つまり、防水シートは、万が一、一次防水が機能しなくなった場合に、雨水の浸入を防ぐための最後の砦となる、非常に重要な部材なのです。
この防水シートが破損し、機能しなくなると、直ちに雨漏りが発生する可能性が非常に高まります。裏を返せば、この防水シートが二次防水としてしっかりと機能している限り、雨漏りは起こらないということになります。 屋根の構造において、防水シートはそれほど重要な役割を果たしているのです。
今回の工事では、瓦の撤去後、野地板や下屋根の内部が、雨漏りの影響でひどく濡れてしまっている状態でした。 このような状態を放置しておくと、木材の腐食が進み、屋根の耐久性が著しく低下するだけでなく、最悪の場合、軒先の崩落にも繋がる恐れがあります。 そのため、早急な補修が必要となります。具体的には、傷んでしまった屋根下地の一部を撤去し、代わりに、より強度の高い構造用合板を使用して野地板を補修する作業を行いました。
この構造用合板は、その名の通り、建物の構造上重要な部分に使用するために作られたもので、従来のザラ板と呼ばれる野地板に比べて、はるかに高い強度を持つのが特長です。その後、新しく防水シートを丁寧に張り直し、その上に瓦を復旧する作業へと進みます(^^)/
その後、新しく防水シートを丁寧に張り直し、その上に瓦を復旧する作業へと進みます。 今回使用した防水シートは、改質アスファルトルーフィングという種類で、従来のルーフィングシートに比べ、防水性や耐久性が向上した、より高性能なものになります。そして、この新しく張り付けた防水シートの上に、瓦を固定するための瓦桟を設置する作業を行いました。 瓦桟は、瓦を引っ掛けて固定することで、瓦がずり落ちるのを防ぐ、屋根の安全性にとって非常に重要な部材です。
その後、取り外して保管していた瓦を一枚一枚、丁寧に屋根に葺き戻していきます。 割れてしまった瓦については、新しい瓦材と交換することで、屋根全体の美観と機能性を回復させます。これにより、下屋根の一部分に対する瓦の葺き直し工事は完了となります。
今回の鹿嶋市における瓦屋根の葺き直し工事は、強風による倒木被害からの復旧という目的のもと、火災保険を適用して行われました。工事では、被害の状況に合わせて、屋根材である瓦だけでなく、その下の防水シートや野地板といった下地部分の補修も行い、最終的に瓦を元に戻すことで、屋根全体の機能と美観を回復させることができました。この度はご用命いただき、誠にありがとうございました。
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