2024.11.08
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。本日は、小美玉市の立派ないぶし瓦屋根の住宅で行なった屋根点検の様子をご紹介していきます(^^)/「街の屋根やさん」では、点検・調査・お見積りは全て無料で行なっております!屋根の不具合、定期点検などは「街の屋根やさんつくば稲敷店」…
前回のブログでは、土浦市の平屋住宅で実施するガイドライン工法による棟瓦取り直し工事の棟部解体の様子をお伝えいたしました。
今回は、棟部解体後に行った野地板への強力棟の設置のほか、取り外していた瓦を南蛮漆喰で復旧する施工の様子をご紹介したいと思います。
▼前回までのブログ
・土浦市の中古物件の平屋住宅で漆喰の黒ずみやひび割れ、瓦の剥がれ落ちを確認した屋根調査
・土浦市の屋根調査で棟瓦のラバーロックを確認、ガイドライン工法による取り直しが決定
・土浦市で平屋住宅の合板の軒天に劣化を確認、木部用塗料による塗装前の現地調査
・土浦市の平屋住宅で行うガイドライン工法による棟瓦取り直し工事の進め方を徹底解説
・土浦市で屋根の漆喰にダメージがある住宅の棟瓦取り直し工事、棟部の解体から
今回、行っている棟瓦取り直し工事は、最初の工程である棟部を解体したところまで完了しています。
この後は、強力棟と呼ばれる冠瓦の下地を設置するための補強金物を野地板に取り付けていく工程となります。
従来の棟は、葺き土や漆喰で土台をつくり、冠瓦やのし瓦を包むように緊結線で固定したものであり、地震や台風の際には、崩れてしまうこともありました。
しかし、強力棟を使うと、屋根の躯体にしっかりと固定した棟をつくれるので、被災時にも簡単に崩れることはありません。
強力棟の設置状況です。
両端の強力棟に水糸を張り、高さと通りが合うよう確認しながら、野地板に対してビスで固定します。
強力棟を設置したら、南蛮漆喰の「シルガード」を敷き詰めていきます。
ちなみに、南蛮漆喰とは、従来の漆喰に特殊なシリコン成分などを加えることで、防水性や耐久性を高めたものになります。
また、その性能の高さから、漆喰のみならず葺き土としての機能も担えるので、棟瓦取り直し工事はもちろん、その他屋根工事において幅広く用いられている材料です。
強力棟の根元を固定するように南蛮漆喰を詰めていきます。
また、取り外していた瓦を戻していく際にも、その土台として南蛮漆喰を使用しています。
釘で固定できない半端瓦なども、南蛮漆喰やコーキングを用いて接着することで、完成後に生じる瓦ズレを防止することが可能となります。
強力棟の設置と南蛮漆喰を用いた瓦の復旧が完了しました。
この後は、強力棟に樹脂製の垂木を設置し、さらにその垂木の周辺に南蛮漆喰を充填していく施工を行っていきます。
なお、これら工程の様子は、次回のブログにて、詳しくご紹介したいと思います。
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