皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。

前回のブログでは、かすみがうら市の住宅にて実施しているベランダFRP防水工事のプライマー塗布工程の様子をお伝えいたしました。

今回は、ガラス繊維マットと液体状のポリエステル樹脂を組み合わせてFRP防水層を構築していく工程について、その施工の様子をご紹介したいと思います。

ベランダ防水工事の新規FRP防水層の構築

今回、住宅のベランダにて実施しているFRP防水工事は、前回までに、ケレンなどの下地処理を終えた後、プライマーの塗布が完了しています。

プライマーは、下地面とこの後新たに設ける防水層との接着性を確保するための下塗り工程です。

プライマーが乾燥したら、ガラス繊維マットと液体状のポリエステル樹脂を組み合わせてFRP防水層を構築していきます。

ベランダの床や立ち上がりにガラス繊維マットを敷き込んだ後、ポリエステル樹脂と硬化剤との混合液を染み込ませるように塗り付け、新たな防水層を設けていきます。

そもそもFRPとは、「Fiber Reinforced Plastics」の略称であり、繊維と樹脂の複合素材である繊維強化プラスチックのことをいいます。

つまり、FRP防水は、ガラス繊維マットとポリエステル樹脂とを複合させてつくる防水層のことをいうわけです。

そして、ガラス繊維マットを1層だけ設置する方法を「1PLY工法」といい、2層重ねる方法を「2PLY工法」いいます。

今回は、「1PLY工法」にて施工を行っていきます。

FRP防水は、硬化が早いということも特徴のひとつであり、ポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜ合わせた直後からどんどん硬化が進んでいくので、手早く施工を進めていく必要があります。

また、ガラス繊維マットにポリエステル樹脂を塗り付けた状態においては、内部に気泡が残っており、このまま施工を進めると不具合の原因となるので、これを取り除かなくてはなりません。

気泡抜きの作業は、脱泡専用のローラーを使い、何度も押し出すようにして取り除いていきます。

気泡抜きが完了したら、ガラス繊維マットとポリエステル樹脂を一体化させてつくった防水層が十分に硬化するのを待ち、最後にトップコートを塗って仕上げます。

なお、トップコート塗布工程の様子は、次回のブログにて詳しくご紹介いたしますので、ぜひ引き続きご覧ください。

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