2024.11.23
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。 今回は、つくば市の住宅で、スレート屋根にさまざまな劣化症状を確認した現場調査の内容をご紹介したいと思います。▼前回までのブログ・つくば市の住宅でサイディング外壁の現場調査、コーキングひび割れやチョーキングを確認 スレート屋根の…
このたび行う事務所建物の点検は3回目になります。
ちなみに、1回目は屋根や屋上に設置する換気装置であるベンチレーター交換のため、2回目は鳥害対策工事のために実施し、それぞれ工事を行いました。
そして、2回目の鳥害対策工事の際、折板屋根に著しいサビが生じていることを確認したので、無料点検の実施を提案したことがきっかけとなります。
事務所建物の屋根仕上げは、折板屋根です。
折板屋根とは、金属板を折り曲げて強度を高めた屋根材のことをいい、工場や倉庫などの建物で一般的によく使用されているものになります。
そして、今回、事務所建物に使用されているのは、山の高さが88mmの、いわゆる「88折板」と呼ばれる折板屋根です。
折板屋根は、全体に激しくサビが広がっていることが確認できます。
金属屋根にサビが発生すると、少しずつその範囲を拡大させながら、穴があいてしまったり、著しく耐久性を低下させたりするようになり、その結果、雨漏りの原因となるケースも珍しくありません。
また、屋根勾配は0.1寸程度と非常に緩くなっています。
折板屋根の最低勾配は0.3寸と定められていることからも、劣化が進行しやすい環境にあるといえます。
パラペットの笠木も全体にサビが広がっているばかりか、ジョイント部に充填しているコーキングの剥離や笠木を固定する釘の浮き、抜けなどが見られます。
住宅の外部に用いる笠木は、壁内への雨水侵入を防止する役割も担っています。
そのため、コーキング切れや釘の抜けのような症状は、隙間から雨水の侵入を許すようになり、躯体の劣化や雨漏りのような深刻なダメージにつながる恐れがあるので、十分な注意が必要です。
なお、今回のケースにおいても、実際に雨漏りが発生していることを確認しています。
このように、釘が抜け落ちている様子を複数箇所で確認しています。
折板屋根を留め付けるボルトは、そのほとんどがサビてしまっています。
折板屋根のボルトは、外部に露出しているので、非常にサビやすい部分ではあるものの、これを放置すると、雨漏りを引き起こす原因となるので要注意です。
今回の無料点検では、事務所建物の折板屋根やパラペット笠木など、広い範囲でサビが発生していることが確認できました。
お施主様には、この点検結果をお伝えするとともに塗装メンテナンスを提案しています。
また、今回の無料点検では、外壁などにも行っているので、その内容について、次回のブログでご紹介したいと思います。
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