2024.08.23
前回のブログでは、土浦市の平屋住宅にて、必要以上にラバーロックが施されていた棟瓦の状況をお伝えいたしました。 今回は、合板の軒天に色あせやカビなどの劣化症状を確認した現場調査の内容をご紹介したいと思います。▼前回までのブログ・土浦市の中古物件の平屋住宅で漆喰の黒ずみやひび割れ、瓦…
皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。
前回のブログでは、つくば市の住宅において、基礎部分に複数のクラックが発生していることを確認した現場調査の内容をお伝えいたしました。
今回は、現場調査の結果に基づいて実施するクラック補修に関して、有害なクラックとはどのようなものなのか、そして今回行う補修方法についてなど、解説していきたいと思います。
▼前回までのブログ
・つくば市で基礎にクラックが発生した住宅の現場調査、補修と全面塗り替えが決定
前回行った現場調査では、住宅基礎の外周面や床下などに複数のクラックが発生していることを確認しています。
そのため、適切な方法でクラックを補修し、外周基礎の全面に対して塗装を行うことが決定しています。
住宅の基礎に発生するクラックは、そのすべてが有害だということではありません。
危険性の高いクラックを見分けるポイントは、その規模であり、具体的な目安は以下の通りとなります。
・クラックの幅が0.3mm以上
・クラックの深さが4mm以上
この規模に達するクラックは、基礎構造に影響を与える恐れがあるものとして、適切な補修が必要とされています。
一方、この規模に満たないクラックは、一般的にヘアークラックと呼ばれ、基礎構造に影響を与えるものではなく、補修も必須とはされていません。
危険なクラックを放置すると、ひび割れの規模が大きくなり、構造としてのダメージが増す恐れがあります。
基礎構造は、建物を支え、そして建物の荷重をバランスよく地盤へと伝える役割があるので、この機能を果たせなくなると、建物に与える影響は計り知れません。
また、クラックは、コンクリートの中性化を促し、それが鉄筋にまで及ぶと、腐食による膨張が生じて内側から破壊が起こることもあります。
ちなみに、中性化とは、通常、強いアルカリ性を示すコンクリートが、空気中の二酸化炭素と反応して少しずつ酸性へと傾いていく劣化現象です。
基礎の鉄器は、アルカリ性を保つことで周囲に皮膜を形成し腐食から守っていますが、中性化の影響が及ぶと被膜が破壊され、鉄筋が腐食するリスクを高めます。
今回、基礎クラックに行う補修方法は、Uカットシール工法にて行っていきます。
Uカットシール工法は以下の手順で進めます。
・専用の電動工具でクラック部分に沿ってU字型にカットして溝をつくる
・溝内部にプライマーを塗る
・溝の中にエポキシ樹脂を充填する
・モルタルを塗布して表面を整える
Uカットシール工法で補修を終えたら、基礎全面に塗装を施して仕上げます。
なお、次回のブログでは、実際のクラック補修の様子について、詳しくご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。
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