皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。

前回のブログでは、つくば市の長く空き家になっていた住宅にて、窯業系サイディング仕上げの外壁に多くの劣化状況を確認した現場調査の内容をお伝えいたしました。

今回は、前回の続きとなる破風や鼻隠し、軒天などの付帯部に対して行った調査について、その内容をご紹介していきたいと思います。

▼前回までのブログ
・つくば市の住宅でサイディング外壁の現場調査、コーキングひび割れやチョーキングを確認
・つくば市で空き家にしていた住宅の屋根点検、苔の繁殖による変色や雨漏りの形跡を確認
・つくば市で雨漏りしている住宅の外壁調査、サイディングやコーキングに著しいダメージ

破風や鼻隠し、軒天など付帯部の劣化状況

今回、実施している現場調査は、13年もの間、空き家にしており、メンテナンスも手つかずの状況にあった住宅です。

前回お伝えした外壁調査では、サイディング外壁の色あせやカビ、その他破損のほか、コーキングの破断といった著しい劣化症状を確認しています。

また、外壁調査の際には、軒天や破風、鼻隠しなどの付帯部についても行っており、多くの著しい劣化症状を確認しています。

木製の破風板は、激しく劣化し、色あせや塗膜が剥がれてしまっている様子が確認できます。

木材は、湿気を吸ったり吐き出したりする調湿性が備わっており、膨張や収縮が繰り返し生じることから、表面の塗膜も劣化しやすい傾向にあります。

また、木部は、表面に施している塗装が防水機能を担っているので、その塗膜が劣化すると、腐れにより耐久性が低下し、やがてボロボロになってしまう恐れがあることは十分な注意が必要です。

そのため、とくに外部で使用する木部は、こまめな塗装を施し、常に防水性を保っていくことが重要になります。

鼻隠しも、破風板と同様にひどく傷んでいます。

軒天も、表面塗装の劣化が進んでおり、その影響から湿気を吸い込んで、カビの発生や耐久性の低下が起こっている様子が伺えます。

軒天は、太陽光が当たりにくく、湿気がこもりやすいので、劣化の進行が早い場所でもあります。

そのため、スレート屋根やサイディング外壁と同様に、定期的な塗装により湿気の影響から軒天を守っていくことが重要です。

また、軒天には、その一部が剥がれ落ちている箇所もありました。

軒天が剥がれると、小動物が入り込んで巣をつくってしまうことも考えられるので、新たな軒天材で塞ぐなど、速やかに適切なメンテナンスを行う必要があります。

今回の現場調査では、破風や鼻隠し、軒天などの付帯部にも著しく劣化が進行していることが確認できました。

そのため、塗装によるメンテナンスの提案と見積書の提出を行っています。

なお、次回のブログでは、ベランダ部の防水や腰壁、笠木などの劣化状況を確認した現場調査の様子をご紹介したいと思います。

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