コロニアル屋根カバー工事の既存棟板金撤去工程

今回、住宅のコロニアル屋根において劣化が進行し、一部が欠けて落下したとのご相談をいただいたことから、その状況を改善するため、屋根カバー工事を行っていくことが決定しています。

なお、屋根カバー工事は、前回、足場を設置したところまでが完了しています。

この後は、屋根カバー工事の施工に入っていきます。

まずは、屋根の頂上部に設置されている棟板金の撤去から行っていきましょう。

屋根カバー工事は、既存の屋根を残したまま、その上に新たな屋根材を重ね張りするので、施工の妨げとなるような棟板金や雪止め金具などを撤去し、できるだけ平坦な下地をつくっておく必要があります。

ちなみに、隅棟の差し棟板金については、撤去せず、その上にカバー工事を行います。

棟板金は、金具に引っ掛けて固定するタイプだったので、グラインダーや板金はさみなどを駆使し、カットしながら取り除いていきます。

棟板金とその木下地などを取り除いた状況です。

木下地には、湿気の影響によるダメージが見られます。

今回、棟板金は、換気棟仕様となっています。

換気棟とは、屋根の棟部分に設ける換気装置のことをいい、小屋裏にこもった湿気や熱気を外へ排出することで、屋根内部の空気環境を整える役割を担っています。

住宅の小屋裏は、湿気や熱のたまり場となり、その影響を受け続けると、建物の構造材を傷めたり、また光熱費の増加につながったりすることも珍しくありません。

しかし、換気棟を設置しておくと、これらを効率よく排除できるので、建物の長寿命化や室内空間の快適化が図れるようになります。

棟板金撤去が完了したら、既存屋根の上に防水シートを敷設していく工程です。

なお、防水シートの敷設の様子は、次回のブログにて詳しくご紹介したいと思います。

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