皆さんお疲れ様です。街の屋根やさんつくば稲敷店です。

今回は、かすみがうら市にて東日本大震災から手つかずの状態だった平屋戸建て住宅で実施した屋根調査の内容をご紹介したいと思います。

平屋住宅の屋根劣化状況

今回、屋根調査を行うのは、瓦屋根の平屋住宅です。

東日本大震災で大きなダメージを受けた後、手つかずの状態だったことから、骨組みや間取りをつくり変えるリフォームとともに、屋根の葺き替えについても検討していたとのことです。

それでは、早速、屋根に上がって調査を行っていきましょう。

屋根の勾配は、7.5寸と急勾配となっています。

急勾配の屋根は、雨や雪がスムーズに流れてくれるので、経年による傷みは抑えられるものの、メンテナンス時など、屋根工事の施工効率はどうしても悪くなってしまいます。

もちろん、屋根調査など点検作業についても同様です。

瓦屋根は苔やその他汚れが広い範囲に付着している様子が確認できます。

苔やカビが生えた屋根は、常に水分を含んだ状態にあることから非常に滑りやすく、とくに急勾配屋根では危険がともなうので、慎重に点検を進めていきます。

大棟は、地震の影響からか、激しく湾曲しており、いつ崩れてもおかしくない状況にあります。

棟瓦は、粘土や漆喰などで土台をつくり、固定していますが、これが地震で揺れや著しい劣化の進行があると、歪んでしまうことがあります。

しかし、棟の歪みを放置すると、土台部分が流出してますます症状が悪化し、雨漏りを引き起こしたり、あるいは躯体を傷めたりといった、深刻なダメージにもつながっていくので、十分な注意が必要です。

今回においても、大棟の湾曲の影響から、屋根材の下層にある防水シートや野地板の劣化が進んでしまっていることが考えられます。

また、棟瓦の一部には、激しく損傷している箇所も見られます。

このような損傷があると、雨水が棟内に入り込み、どんどんダメージを拡大させていく恐れがあります。

今回の屋根調査では、棟瓦の激しい湾曲や一部破損など著しく劣化が進行している状況が確認できました。

また、今回は、お施主様より「瓦ではなくコロニアルを使用したい」とのご希望があったので、コロニアル屋根を用いた葺き替え工事を行うことが決定しています。

なお、この葺き替え工事の様子は、次回からのブログにて、順次お伝えしていきたいと思いますので、ぜひ引き続きチェックしてみてください。

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