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屋根リフォームは消費税増税前がお得!?自宅のリフォーム優先度チェック
消費税が導入されて30年、その税率がいよいよ10%に増税されます。2019年10月1日からは軽減税率が導入されるもの以外は基本的に10%です。お家の屋根のリフォームなどは高額ですから、「消費税増税前に…」と考える方も多いと思います。「消費税増税前にできるだけリフォームしておこう」とお考えになっても、予算には限りがありますから、なかなかできるものでもないと思います。私達は優先度が高い部分からリフォームすることをお薦めします。
消費税増税前、お家のリフォームはやっておくべきか?
平成元年に導入された消費税、これまでに2回の増税が行われ、3回目の増税となる令和元年10月には10%になることが決定しています。消費税増税となるとそれとセットで話題になるのが便乗値上げです。
増税にプラスされる便乗値上げ、増税以上に値段が高くなるのですから、たまったものではありませんよね。お家のリフォームはたださえ高額になりがちなのに、それに消費税増税と便乗値上げが付いてくるのならば、「増税前にリフォームしよう」と思うのは自然なことです。
ただし、ほとんどの方はリフォームに使えるご予算も決まっているでしょうから、「あちらも、こちらも、」というわけにはいかないと思います。
まずは優先度が高い部分からリフォームすることになるでしょう。
令和元年10月1日から軽減税率が適用される食料品を除き、消費税10%が適用されるのは分かります。しかし、これがリフォームとなるとその契約をした日が対象となるのか、工事が終わってお引渡しされた日が対象になるのか、どちらになるのだろうと迷っている方も多いと思います。
こちらはお引渡しされた日が対象となることを覚えておいてください。消費税増税前の2019年9月30日までにお引き渡しされれば、税率はこれまでと同じく8%です。消費税増税開始後の2019年10月1日以降のお引き渡しであれば、10%です。これからリフォームするという方は消費税増税前の2019年9月30日までにお引渡しされるかどうかを必ずご確認してください。屋根工事は外の工事なので雨が降ればできませんし、9月は台風シーズンでもあります。余裕を持った工程で進めてもらえるよう、業者と相談してください。
例外的に2019年10月1日以降のお引き渡しであっても、8%が適用されるケースもあります。これはご契約日が2019年3月31日以前だった場合です。ほぼ無いケースだとは思いますが、「3月31日以前に契約したのに、まだ工事が終わっていない」という方は消費税は10月を過ぎても8%のままなのでご安心ください。
ご自宅でリフォームの優先度が高いところはどこでしょうか。主婦の方であれば、ご家族の健康を維持し、守るためにキッチンという方が多いのではないでしょうか。毎日使うトイレやお風呂などの水周りが重要という方もいるでしょう。確かにいずれも重要であり、優先度も高そうです。
お家でリフォームの優先度が高いのは屋根
私達が屋根やさんだからというわけでないのですが、お家でリフォームで最も優先度が高いのは屋根と考えています。
屋根に不具合がでれば、すぐ雨漏りに繋がることもあります。雨漏りとなると、天井や壁に染みができるだけでなく、漏電の危険性もありますし、それが火災に発展することもあります。命の危険さえあるのです。
キッチンやトイレ、お風呂は故障などの不具合が出ていない場合、多少不便かも知れませんが明日も同じように使えますよね。使用頻度が高いだけに気になる部分だとは思いますが、不便に瞑ればそれほど優先度は高くないのです。
次世代住宅ポイントの対象となるリフォームなら10月1日以降もお得
政府は消費税増税に伴い、建築関連市場の縮小させないよう次世代住宅ポイントを発行しています。こちらは省エネや耐震性、バリアフリー、家事負担の軽減に繋がる新築やリフォームを行った消費者に対し、さまざまな商品と交換できるポイントを発行する制度です。次世代住宅ポイントへの申請は2019年6月3日から開始されており、申請期限は予算の消化に応じて公表となっており、遅くとも2020年3月31日になっています。次世代住宅ポイントの対象となるリフォームなら増税以降もお得になるのです。
次世代住宅ポイント発行申請スケジュール
次世代住宅ポイント
前述のキッチン、トイレ、お風呂のリフォームは次世代住宅ポイントの対象となる可能性があります。
キッチンならば、家事負担軽減に資する住宅設備がその対象です。
☑ビルトイン食器洗機 ☑掃除しやすいレンジフード ☑ビルトイン自動調理対応コンロ
☑ビルトイン食器洗機 ☑掃除しやすいレンジフード ☑ビルトイン自動調理対応コンロ
トイレなどは家事負担軽減と省エネが対象です。
☑掃除しやすいトイレ ☑節水型トイレ
☑掃除しやすいトイレ ☑節水型トイレ
お風呂も家事負担軽減と省エネが対象です。
☑浴室乾燥機 ☑高断熱浴槽 ☑高効率給湯機 ☑節湯水栓
☑浴室乾燥機 ☑高断熱浴槽 ☑高効率給湯機 ☑節湯水栓
いずれもリフォームするならぜひ、加えたい魅力的な機能ですよね。光熱費や水道費の削減にも繋がりますから、二重にお得というわけです。期間は予算の執行状況に応じて公表となっていますので、早い者勝ちとも言える制度ですが、10月1日以降であってもポイントの申請できます。申請期限は遅くとも2020年3月31日になっています。
キッチンやトイレ、お風呂は日常的に使用しますから優先度が高い項目ですが、増税後もお得にリフォームできるのであれば、最優先ではなくなりますよね。
こういった情報を知ることもリフォームをお得にするコツです。街の屋根やさんでは常にこういった情報を発信できるよう心掛けています。
また、リフォーム瑕疵保険への加入も次世代住宅ポイントの対象です。しっかり利用して賢く得しましょう。
屋根や外壁については ☑断熱改修 が次世代住宅ポイントの対象となっています。
逆に言えばこれで、屋根塗装や外壁塗装、屋根葺き替えや屋根カバー工事を優先した方がいいことが分かりました。
一般的なお家のリフォーム時期は新築から約10年後と言われています。この新築から10年を目途に建ててもらったハウスメーカーの保証内容も大きく変わりますし、瑕疵担保責任期間も10年までです。これまでは何かあってもハウスメーカーや保険会社が保証してくれましたが、築10年後以降はそれがなくなります。保証がなくなる時期に合わせてメンテナンスしておけば、今後も安心して過ごせるというわけです。
※瑕疵担保責任期間
新築住宅は引き渡しから10年間、その構造部分の瑕疵について売主または施工会社が保証してくれる制度。売主または施工会社が倒産してしまった場合、売主または施工会社が加入か供託金を納付していた保険会社からその補修費用を受け取れる。
新築住宅は引き渡しから10年間、その構造部分の瑕疵について売主または施工会社が保証してくれる制度。売主または施工会社が倒産してしまった場合、売主または施工会社が加入か供託金を納付していた保険会社からその補修費用を受け取れる。
☑ 屋根塗装・外壁塗装・金属部の塗装
☑ 陸屋根・ベランダ・バルコニーなど防水層へのトップコート塗布
スレート屋根や金属屋根で屋根に棟板金が設置されている方は塗装に併せて交換してもらいましょう。
棟板金自体は問題ないのですが、それを固定している釘が浮いてきたり、釘が打たれている貫板が劣化している可能性があります。貫板が劣化していると、台風等の強風時に固定力が不足し、棟板金が剥がされたり、飛散したり被害を受けます。屋根のトラブルの中でもかなり多いものなので気を付けてあげてください。
陸屋根やベランダ・バルコニーなどの防水層は紫外線に弱いものが多く、トップコートによって保護されています。こちらも保護機能を回復させるためにトップコートを塗り替えましょう。
もちろん、各部の塗装や陸屋根・ベランダ・バルコニーなどのトップコートが一律に10年で性能が低下するわけではありません。そういう時期に差し掛かったことを理解し、ご自分で点検するのはもちろんのこと、専門家にも点検を依頼しましょう。
もちろん、各部の塗装や陸屋根・ベランダ・バルコニーなどのトップコートが一律に10年で性能が低下するわけではありません。そういう時期に差し掛かったことを理解し、ご自分で点検するのはもちろんのこと、専門家にも点検を依頼しましょう。
☑ 屋根塗装・外壁塗装・金属部の塗装
☑ 陸屋根・ベランダ・バルコニーなどへの防水工事
☑ 雨樋交換
☑ 瓦屋根の場合、漆喰詰め直しや棟取り直し工事
行うメンテナンスは基本的に10年目と一緒です。屋根が化粧スレートという方は屋根塗装か、屋根カバー工法か、屋根葺き替えの選択を迫られます。
化粧スレートの耐用年数はノーメンテナンスで約20年、メンテナンスをして30年と言われています。築10年目のメンテナンスをさぼってしまった場合、そろそろ使用期限を迎えてしまうのです。消費税増税前のこの時期であれば、屋根葺き替えよりも工期が短い屋根カバー工法を選んだ方が日程的に余裕が生まれるということを覚えておいてください。
屋根材が粘土瓦である場合、瓦自体はメンテナンスフリーであることから、ついついメンテナンスを忘れてしまいがちですが、それを支えている漆喰は詰め直しが必要な時期に来ています。漆喰の耐用年数自体は十数年とも20年近くとも言われますが、天候の他、地震などにも大きく依存します。築10年で点検を受けた方も必ず、また点検してもらってください。状況に応じて漆喰詰め直しや棟取り直し工事を行いましょう。
☑ この先を考えたリフォームが必要です。
この先を考えたリフォームが必要です。日本の住宅の平均寿命は30年未満と言われていますから、それを超えています。「これから先、いつまで住み続けるのか」、「子供が家を継いで維持していくのか」などを考えてリフォームしていかなくてはなりません。屋根はどんな屋根でも屋根カバー工法か屋根葺き替えを行わなくてはなりません。使用される環境によってはまだまだ頑張れるかもしれませんが、大きな台風や地震がやってきた場合、確実に被災しやすくなっていることを忘れないでください。
「これから先、長く住み続ける」という選択をした場合、屋根の前述の屋根カバー工法か屋根葺き替え、瓦屋根の場合は屋根葺き直しや屋根葺き替えが必要になります。
外壁の方もモルタルの耐用年数は30年と言われています。長く住み続けるなら外壁カバー工法か外壁を解体して新しくする必要があります。窯業系サイディングの耐用年数も30~40年と言われていますので、いずれは外壁の貼り替えか外壁カバー工法が必要です。
増税前のリフォーム、まだまだ間に合います!
屋根や外壁のリフォームの場合、天候に大きく左右されますので、余裕を持って工程を組まなければなりません。増税前に行いたいのであれば、今すぐにでもご相談をし、お見積りをとって検討を開始しましょう。
ご存知だとは思いますが、9月は台風シーズンでもあります。他の月に較べると天候不順の日が多いことも予想されます。工事に入る前は入念なお打ち合わせが必要です。
足場が必要となるリフォームはまとめて行った方が仮設が1回で住みますのでお得になりますが、組み合わせによっては工期が長くなってしまうこともあります。 そういったことも含めて、業者とはいつもより慎重なお打ち合わせをすることを心掛けてください。
どうしても、工期的に無理という場合は費用が高い工事については増税前にお引渡してもらい、お安いものを増税後に発注するということも可能です。まずはすぐに業者に連絡を取ることからはじめましょう。
私事で恐縮ですが、このところ、「増税前に屋根工事を!」、「増税前に外壁塗装を!」というチラシが郵便受けに入ることがかなり増えました。
また「増税前にリフォームを!」と訪ねてくる訪問販売の業者も多くなってきました(リフォームを仕事としてやっていますというとすぐ帰りますが)。
また「増税前にリフォームを!」と訪ねてくる訪問販売の業者も多くなってきました(リフォームを仕事としてやっていますというとすぐ帰りますが)。
普段はこのような業者に慎重に対応する方も「どうせ工事しなくちゃならないなら、増税前の方がお得よね」とついつい話に聞き入ってしまうことも考えられます。
訪問販売のリフォーム業者が全ての悪徳というわけではないのですが、トラブルが多いのは事実です。訪問販売のリフォーム業者も消費税増税は有効な口実ですから、必死に売り込みに来ています。
訪問販売のリフォーム業者が全ての悪徳というわけではないのですが、トラブルが多いのは事実です。訪問販売のリフォーム業者も消費税増税は有効な口実ですから、必死に売り込みに来ています。
9月30日までにお引渡しを終えなくてはならないので、結果的に手抜き工事をしてしまうということもありえない話ではありません。また「書類の上での期日は9月30日にしますから」と完工確認書類に署名を求めてくることも考えられます。「それならば…」と応じてしまうと… 脱税という犯罪になってしまいます。また、完工確認書類に署名してあることを理由に工事の途中で放り出されてしまう可能性もあります。
2%の節税、数万円の節約のために手抜き工事や犯罪に加担してしまうのは愚かなことです。屋根の不具合と不安、犯罪を犯したという罪の意識を抱えたまま生きていくのは嫌ですよね。消費税増税という特別な時だからこそ、冷静な判断が要求されます。結果的には「数万円、余計にかかったけど、丁寧な工事をしてくれて非常に満足」ということもあるでしょう。判断に困ったら、街の屋根やさんにご相談ください。点検とお見積りは増税前でも増税後でも無料です。
屋根リフォームは消費税増税前がお得!?
自宅のリフォーム優先度チェックのまとめ
●契約日とお引き渡しの月日によって税率が変わることを知っておきましょう
●2019年9月30日までにお引き渡しされれば消費税はこれまでと同じく8%です
●いろいろとリフォームしたい方は優先度順に考えてください
●キッチンやトイレ、お風呂のリフォームは次世代住宅ポイントの対象となります
●築年数によってやっておいた方がいいリフォームは変わります
●現在のところ、2019年9月30日までお引渡しできるよう工事をしてしまうのが結果的にお得です
●安易に「増税前に屋根工事を」という訪問販売の業者の話に乗らないでください